漁港建設業とは

漁港・漁場・漁村って?

漁港

漁港は漁業の中心的な役割を果たす港のことです。漁港漁場整備法では「天然又は人工の漁業根拠地となる水域及び陸域並びに施設の総合体」と定義されており、この定義に基づいて日本の沿岸に大小合わせて約2,800か所が漁港として指定されています。

この漁港には様々な施設があります。漁船を接岸・係留し、漁獲した水産物の陸揚げや漁船への漁具の積み込みを行うための岸壁・物揚場、漁船を修理・点検するための船揚場、水産物を消費地に搬出するための道路、水産物の選別やセリを行う荷さばき所、漁船が漁港や漁場へ航行するための航路、漁船が停泊・係留する泊地などがあります。それらの施設を高潮や津波から守っているのが防波堤です。

遠洋漁業の拠点として全国的に利用される漁港(静岡県焼津漁港)

遠洋漁業の拠点として全国的に利用される漁港(静岡県焼津漁港)

地域の漁業を支える漁港(島根県津戸漁港)

地域の漁業を支える漁港(島根県津戸漁港)

水産物の水揚げ風景

水産物の水揚げ風景

打ち寄せる波から漁港を守る防波堤

打ち寄せる波から漁港を守る防波堤

漁場

漁場は漁業従事者が魚や貝などの水産物を採る場所です。海中の岩場や藻が群生する藻場は魚にとって天然の良好な餌場、隠れ場所、産卵場所になりますが、将来的に安定して魚を採っていくためには、コンクリートブロックの設置などにより、魚が集まり、産卵し、生育できる環境を整備しなければなりません。

漁場には、魚を集め効率的に採るための魚礁、魚や貝類、海藻を増やすための増殖場、稚魚や稚貝を成育させるための養殖場などの漁場施設があります。

魚礁に集まる魚の群れ

魚礁に集まる魚の群れ

稚魚の生育の場となる藻場

稚魚の生育の場となる藻場

藻場

海藻が茂る場所のことを藻場といいます。藻場は波や潮流、外敵から身を守ることができるほか、餌となる小型生物が豊富に生息することから、魚の産卵場所・稚魚の生育場所、「海のゆりかご」としての役割を果たしています。

近年藻場は沿岸域の埋め立てやプランクトン・海藻を食べる魚・ウニなどの増殖により、減少の一途を辿っています。

漁港建設業は海藻の種が付着・繁茂しやすいブロックを海中に設置するなど、藻場の再生に向けた取組みを支援しています。

漁村

漁村は、漁港を核として形成された、多くの漁業従事者が居住する集落です。日本全国には約6,000の漁村が存在します。

我が国の沿岸には、地域ごとの独自の伝統文化や集落景観を有する個性豊かな漁村が津々浦々に形成されています。

この漁村での生活環境を向上させるため、漁村生活環境施設として、漁村での生活道路である集落道、家庭や荷さばき所などに水を供給する水産飲雑用水施設、生活排水や加工場の排水を浄化する集落排水施設、防風林や防火水槽などの防災安全施設、憩いの場となる緑地・広場などがあります。

漁村の風景(広島県・鞆の浦)

漁村の風景(広島県・鞆の浦)

漁村の風景(京都府・伊根)

漁村の風景(京都府・伊根)

漁業・漁村の役割

漁業や漁村は、私たちに魚介類を供給する役割を担うだけでなく、①自然環境を保全する機能、②国民の生命・財産を保全する機能、③交流などの場を提供する機能、④地域社会を形成し維持する機能などを有しています。

このような漁業・漁村の機能は、人々が漁村に居住し、漁業が健全に営まれることによってはじめて発揮されます。

参考資料
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